家の売買をする時は、不動産会社に依頼をしますが、実績がある会社に頼みたいと考える人は多いです。
実績がある会社を知るためには、データを参考にします。
この記事では、不動産流通推進センターのデータを基に、大手不動産会社の実績ランキングを紹介しています。
TOP10の会社を、それぞれ調べてみたので、自分に合った会社選びに、ぜひ活用してください。
参考になります!
売買仲介実績ランキング2020年
2020年9月に公表された、仲介実績ランキング上位10社は下記になります。
順位 | 会社名 | 取扱高(百万円) |
1 | 三井不動産リアルティグループ | 1,783,232 |
2 | 住友不動産販売 | 1,287,508 |
3 | 東急リバブル | 1,315,942 |
4 | 野村不動産グループ | 872,337 |
5 | 三井住友トラスト不動産 | 472,426 |
6 | 三菱UFJ不動産販売 | 405,969 |
7 | みずほ不動産販売 | 407,804 |
8 | 積水ハウスグループ | 243,231 |
9 | オープンハウス | 236,422 |
10 | 三菱他所リアルエステートサービス | 450,048 |
取扱高は、仲介手数料の利益とは別に取引した金額になるため、不動産会社の営業力が数字で判断できます。
上位10社をそれぞれ詳しく紹介していきます。
<1位>三井不動産リアルティグループ
仲介件数 | 42,818件 |
手数料収入(百万円) | 84,985 |
店舗数 | 282 |
1件の平均取引額 | 4,165万円 |
1件の平均手数料 | 198万円 |
1986年から現在までの34年間、取扱件数や売上は連続1位です。
特徴はこちらです。
- 高い価格でなるべく早く売却したい人に向いている
- 一般の買い手以外にも物件を売れる
- 購入する時もサポートがしっかりしている
日本だけでなく、海外の情報も幅広く把握している会社です。
一般の買い手以外にも売却できるので、高い価格で物件が売れることも。
また、物件を購入する際にもネットワークを生かして、最も適した物件を探し出してくれます。
不動産投資で購入する時は、計画を一緒に立ててサポートしてくれます。
ランキング1位の会社であるため、余裕があり営業はしつこくありません。
スタッフの方達は、豊富な知識があって扱いにくい物件でも心配なく任せられます。
査定を申し込むと、査定額はそこまで高く提示してきません。
早く契約をしたいがために、高額な査定を出すようなことはしないので、信頼できる会社と言えます。
<2位>住友不動産販売
仲介件数 | 37,715件 |
手数料収入(百万円) | 67,063 |
店舗数 | 276 |
1件の平均取引額 | 3,414万円 |
1件の平均手数料 | 178万円 |
関西エリアに強い会社で、下記の特徴があります。
- オンラインで査定をしたい人向け
- VRを使用して部屋を見られる
- 物件を売り出す前に行うサポートが充実
長い間2位の実績ある会社で、1位の三井不動産リアルティを超えることが出来ず、会社の雰囲気は活発的です。
査定を申し込むと、少し高い査定額を出してくることがあり、契約を取るのに力を入れています。
査定額は業界の中でも最も高いと言われています。
以前からマンションより、戸建てを売る方が実績はあるので、戸建てを売却しようと考えている人はおすすめの会社です。
また、コロナの影響で、なかなか内見に行けないと言った問題も、VRを使用することで自宅にいながら内見をできるのはメリットです。
<3位>東急リバブル
仲介件数 | 26,437件 |
手数料収入(百万円) | 62,261 |
店舗数 | 190 |
1件の平均取引額 | 4,978万円 |
1件の平均手数料 | 236万円 |
首都圏に強い会社ですが、最近では関西の方にも力を入れています。
特徴はこちらです。
- 都市部で物件を売買したい人向け
- 物件を売るか、賃貸にして手放したい時に心強い
- シニア用の住み替えサービスが注目を集めている
長い間3位を維持していますが、住友不動産をたまに抜いて2位になることも。
お互いの会社が競い合っていることもあり、東急リバブルのスタッフも活発的な人が多いです。
査定を申し込むと、住友不動産の次に査定額を高く出してくることが多いです。
東急不動産が建築した物件を売却するなら、東急リバブルを利用すると良いでしょう。
東急を好んでいる人は多く、東急リバブルで物件を見つけようとするので、東急不動産の物件は高額に売れやすいです。
また、売買取引の他に賃貸情報も豊富なので、物件を処理したい時に売るか、賃貸か、どうすれば良いのか相談できます。
シニア用の住み替えサービスが注目を集めていて、持っている物件を活用し、老後の資金作りの計画を一緒に考えてくれます。
<4位>野村不動産グループ
仲介件数 | 9,515件 |
手数料収入(百万円) | 35,156 |
店舗数 | 92 |
1件の平均取引額 | 9,168万円 |
1件の平均手数料 | 369万円 |
大手の中でも、ネットからの集客が多く、SEO対策をしっかり行っています。
特徴はこちらです。
- 売却活動の相談は、オンラインで可能
- 売却サポートが無料
- 新しく家を建築したい人向け
1位〜3位の不動産会社に比べて店舗数が少ないですが、1件あたりの取引額は高く、評価も高い会社です。
売却サポートが無料で、その内容はこちらです。
- ホームステージング
- ハウスクリーニング
- あんしん設備補修
- 荷物一時預かり
サービス内容は大手の中でトップクラスと言えるでしょう。
また、郊外の物件でもオンラインで売却活動ができるため、周辺に店舗がなくても大丈夫です。
<5位>三井住友トラスト不動産
仲介件数 | 7,684件 |
手数料収入(百万円) | 20,221 |
店舗数 | 72 |
1件の平均取引額 | 6,148万円 |
1件の平均手数料 | 263万円 |
仲介では、広大な土地を得意としています。
特徴はこちらです。
- 三井住友信託銀行グループの会社
- 担当者のほとんどが宅建士の資格保持
売買取引の際に、お金を借りたい人の不安や心配ごとに、アドバイスをしっかり行ってくれます。
銀行の不動産会社になるので、ローンを組みたい時のサポートは充実しています。
買い手の金銭的な悩みを解決することで、物件が売れやすいと言えるでしょう。
仲介する担当者のほとんどが宅建士の資格を持っている点も、安心して依頼できます。
<6位>三菱UFJ不動産販売
仲介件数 | 5,127件 |
手数料収入(百万円) | 16,349 |
店舗数 | 44 |
1件の平均取引額 | 7,918万円 |
1件の平均手数料 | 319万円 |
物件の売却価格がどのくらいなるのか、分かりやすいのが特徴です。
- 都市部で売買取引をしたい人向け
- 無料査定と購入検討者を探せるサービス
- 売却益がどのくらいになるのか計算できるサービス
購入検討者を探せるサービスは、売りたい物件がどれだけ人気があるのか調査できます。
また、物件を売る時にかかる費用を計算するのは大変な作業ですが、売却益をすぐに出せるサービスがあります。
しかし、これらのサービスを利用できるのは、首都圏などの都市部だけなので、対応エリアに物件がある場合は活用しておくと良いでしょう。
<7位>みずほ不動産販売
仲介件数 | 4,043件 |
手数料収入(百万円) | 16,001 |
店舗数 | 52 |
1件の平均取引額 | 1億87万円 |
1件の平均手数料 | 396万円 |
法人との取引が主体となっています。
売り手と買い手が取引した後でも、不安がないように物件の管理を徹底しているのも特徴です。
- 利用した人の95%が「また利用したい」と評価している
- 警備や保証のサービスが充実
物件の設備に対して保証をしたり、敷地の測量をしたりするサービスを取り入れていて、売り手や買い手のどちらにとっても、役立つサービスです。
また、加盟している会社のサービスも色々あり、引越しや修繕工事、警備などの業者を紹介してくれます。
売却だけでなく、引っ越しまでのサポートが豊富です。
<8位>積水ハウスグループ
仲介件数 | 8,241件 |
手数料収入(百万円) | 12,028 |
店舗数 | 114 |
1件の平均取引額 | 2,951万円 |
1件の平均手数料 | 146万円 |
本社が大阪にあり、特徴はこちらです。
- 査定額の根拠がしっかりしている
- 積水ハウスで建築した不動産の取引に特化したサイトがある
新築物件をメインに手がけた会社で、中古物件の取引にも力を入れています。
積水ハウスの物件を取り扱うSUMU-SITEというサイトは、積水ハウスで建築した物件を売買する際には、細かく査定を出してもらえます。
ハウスメーカーの知識がある住宅販売士が査定をするので、適切な査定額が出るでしょう。
積水ハウスで建築した物件を売買したいと考えている人におすすめです。
<9位>オープンハウス
仲介件数 | 5,695件 |
手数料収入(百万円) | 10,979 |
店舗数 | 44 |
1件の平均取引額 | 4,151万円 |
1件の平均手数料 | 193万円 |
都市部をメインに、マンション開発や仲介事業などで、拡大している会社です。
特徴はこちらです。
- 都市部で物件を取引したい人向け
- 次の新居を戸建てにしようと考えている人向け
- 買取に力を入れている
都市部にある物件や土地は、狭いものが多いので、買取をしてくれない会社もある中、オープンハウスは買取に力を入れているため、買い取ってくれる確率が高いでしょう。
買い取った不動産は改築を行い、売り出し価格をなるべく安くして再販をしているので、買い手にとってもお得なサービスです。
<10位>三菱他所リアルエステートサービス
仲介件数 | 1,095 |
手数料収入(百万円) | 8,598 |
店舗数 | 8 |
1件の平均取引額 | 4億1,100万円 |
1件の平均手数料 | 785万円 |
オフィスビルや収益物件の仲介がほとんどなので、1件の取引額や手数料が高額です。
特徴はこちらです。
- 賃貸を運用したい人向け
- 測量や劣化診断を一緒に依頼できる
- 1万以上の事業者と取引がある
賃貸運用や仲介業、駐車場運用、投資運用サポートなど、たくさんのサービスがあります。
また、三菱他所グループの繋がりを活かして、全国のエリアに対応可能なのはメリットです。
大手不動産会社を選ぶメリット
2020年の上位10社を紹介してきましたが、大手の利点といえば有名なことと、顧客数が多いことです。
スタッフの人数も多く、教育が行き届いているので、安心して任せられます。
また、最新の情報を把握しているので、不明な点がある場合は、アドバイスをきちんとしてくれるでしょう。
大手を選ぶ5つのメリットを具体的に紹介していきます。
お願いします!
顧客をたくさん抱えている
大手不動産会社の多くは、全国に店舗を構えているため、広範囲で買い手を集めることが可能です。
よって、売り出し価格を高くしやすいメリットもあります。
また、大手は物件数がたくさんあるので、中古物件を買いたいと考えている人は、大手を選びやすいです。
大手は全国にお客さんがいて中小に比べると圧倒的に人数が多いため、早く売却ができ、最も早い人だと1週間くらいで売れることもあります。
大手は取引実績も多く、良い条件で売れる方法など助言してくれるでしょう。
有名なので安心感がある
大手は普段から広告やCMなどで目に付くことが多いので、有名でほとんどの人が知っています。
売り手や買い手にとって、その知名度から安心して売買できるのがメリットです。
不動産を購入することは、買い手の人生の中でも、最も高い買い物になるため、安心感は重要です。
また、ほとんどの不動産会社は、ポータルサイトに物件を載せて物件を宣伝しています。
大手の場合、サイトに載せる費用が安くなることが多く、予算が余ったら他のチラシ掲載料に回せます。
より多くの広告に掲載することによって、多くの人に物件情報を広めることができ、購入希望者を集めやすくなるでしょう。
購入希望者を集められると、希望通りの価格で売れやすくなるのはメリットです。
市場の動向を抑えている
大手は顧客数が多いため、その分情報も収集しやすいです。
市場の最新の動きを抑えているので、売却は円滑に進みやすくなります。
30代くらいの若い人は大手を選ぶことが多く、常に最新の情報を把握していると言えます。
無料オプションが豊富
大手は、無料のオプションがたくさんあります。
売却するなら買い手を集めやすくするため、モデルルームのようにキレイにする必要があり、普通は自腹で支払いますが、大手だと無料オプションが付いています。
他にも無料オプションは下記の通りです。
無料オプション | 内容 |
ホームステージング | おしゃれな家具を用いって、モデルルームのようにキレイにする |
ハウスクリーニング | プロに頼んで、物件の掃除を隅々まで行う |
設備補償 | 修繕費用をサポート |
荷物預かり | 荷物を預かってくれる |
インスペクション | 専門家が、物件に欠陥がないか調べてくれる |
通常、売買取引が終わった後に見つかった不具合などは、売り手か買い手のどちらかが責任を負って負担します。
大手の設備補償のオプションは、修繕費用を代わりにサポートしてくれます。
また、インスペクションも依頼すると5万円以上はかかりますが、無料で行えるのはメリットです。
売却保証のサービス
物件がなかなか売れなかったとしても、事前に約束した買取額で不動産会社が買い取ってくれる保証のことです。
だいたい3ヶ月の期限になっていて、売却できなかったとしても最後には不動産会社が購入してくれるので安心です。
不動産会社が買い取った場合は、相場よりも価格が安くなってしまうこともあるため、高く売りたいと考えていた人は気をつけましょう。
大手のデメリットはあるの?
大手のスタッフはたくさん人数がいますが、スタッフの離職率がとても高いのはデメリットです。
3年以内に辞めていく人が、5割を超えていると言われています。
それだけ甘くない業界なので、辞めていない人は優秀ですが、だいたいのスタッフは若い人が多いです。
よって、経験が少ないスタッフが担当になることもあるのは、デメリットといえます。
大手のメリットは色々ありましたが、デメリットもあるので、把握しておきましょう。
対応が素っ気ないこともある
大手では案件がたくさんあるため、優先するお客を選んでいることがあります。
優先されるお客は、安い価格でも良いから早く物件を売りたいと思っている人です。
一方、なるべく高く売り出したい場合、安い価格の物件より売れにくい傾向にあるため、優先されないで対応が素っ気なく感じてしまうこともあるでしょう。
また、都市部にある高い物件は仲介手数料も高額になり、会社にとっては利益になるので、優先されやすいです。
反対に、地方の物件は価格が安くなりがちなので、後回しになることが多いと言えます。
大手は案件が多く、それぞれのお客に時間をかけて対応するのは困難になるため、好条件のお客が優先されるのはマイナスな点といえます。
地方には弱い
大手は全国に店舗があることがほとんどで、幅広い情報を持っています。
ところが、地方など人口が少ないエリアの情報には詳しくなく、対応していないこともあります。対応していないエリアは大手を使えません。
また、地方のエリアは、都市部の物件に比べて価格が安いので、大手は価格が低すぎる物件も対応していません。
基本的に大手は、人口が少ない地方のエリアは、とても弱いのがデメリットです。
囲い込みをされる危険性
大手は「両手仲介」を行っていることが多いので、「囲い込み」に合う危険性が高いと言われています。
万が一、囲い込みされたら売り手はデメリットになってしまいます。
「両手仲介」とは、1社の不動産会社が、売り手と買い手の両方の仲介をすることです。
両手仲介をすると、不動産会社は両方から仲介手数料を報酬として受け取れるのです。
物件を売却する時には、両手仲介になる可能性があるので、売り手にはリスクになると言われています。
「囲い込み」とは、他の会社から買い手を紹介されても、両手仲介をして2倍で報酬を受け取りたいので、勝手に断られることです。
囲い込みをされると、売り手は紹介されるはずだった買い手が集まりにくく、高額に売れる機会を逃してしまうことがあるので、デメリットしかないです。
囲い込みの実態
囲い込みは不動産会社の利益しか考えていない行為なので、問題視されています。
しかし、そのシステムは分かりにくく、知らない間に売り手は数百万円損していることもあるのです。
売り手と不動産会社が媒介契約をしたら、「REINZ(レインズ)」という不動産情報を調べられる業者専用のサイトに物件を登録しなくてはいけません。
レインズとは、不動産業者しか閲覧することができない不動産情報サイトです。
国土交通省が指定している不動産流通機構が運営していて、以前に成約した情報や現在売り出されている不動産の情報が登録してあります。
「囲い込み」をしている会社は、売り出している物件を敢えてレインズで公開しないようにしたり、他の会社から問い合わせがあっても嘘をついたりして断ってしまいます。
売り手がデメリットになってしまうのは、両手仲介をするために不動産会社が売り出し価格を低く設定しているからです。
具体例を紹介します。
具体例
例えば、4,000万円の相場の物件があったとします。
価格を下げず、片方だけ仲介する「片手仲介」で物件を売った場合の仲介手数料は
- (4,000万円×3%+6万円)+消費税10%=【138.6万円の手数料】
次に、4,000万円ではなかなか売れないので、3,500万円まで価格を下げて両手仲介で売却した時の仲介手数料は
- (3,500万円×3%+6万円)+消費税10%×2=244.2万円
両手仲介だと244.2万円の2倍の報酬になり、価格を安くして両手仲介にしたほうが、不動産会社は多く報酬が受け取れるのです。
囲い込みをされて損をするのは、売り手だけです。
両手仲介が多くなってしまう大手が、全て囲い込みをしているとは限りませんが、可能性は高くなるので気をつけておきましょう。
ちなみに、仲介手数料の上限は下記のように決められているので確認しておいてください。
契約金額 | 仲介手数料の上限額 |
200万円以下 | 取引額の5%+消費税 |
200万円超400万円以下 | 取引額の4%+2万円+消費税 |
400万円超 | 取引額の3%+6万円+消費税 |
囲い込みの対策は、「両手仲介じゃないといけませんか?」とダイレクトに聞いてみてください。
不動産会社も身構えて、きちんと対応してくれるでしょう。
大手不動産会社の賢い選び方
自分の物件がどこのエリアにあるかで、依頼する不動産会社は変わってきますが、一番重要なのは自分に合った会社に出会うことです。
どうやって自分に合った会社を選んだらいいでしょうか?
依頼する会社で、売買取引の成功率は80%と言われています。
したがって、慎重に会社を選ぶことは大事なので、選び方のポイントを紹介していきます。
なるべく物件の近くにある会社を選ぶ
物件の近くにある会社をなるべく選んだ方が良いです。
理由は、物件から遠い不動産会社だと、近くにある会社の査定額と差が生じてしまうからです。
近くにある会社は、地元の情報を把握しているので、適切な査定額を出すことができます。
物件の査定を正確にできるのは、地元エリアに詳しい会社です。
大手は基本的に都市部を中心としていますが、物件の近くに店舗があれば、その地元の情報を把握しています。
不動産会社を選ぶコツは、距離で選ぶことです。
大手は全国に店舗を構えている会社が多いので、物件の近くに店舗があるか調べて、依頼することがおすすめです。
会社のホームページで選ぶ
不動産情報サイトに載っている会社で、ホームページが凝っている会社と、そうではない会社があります。
最近の買い手は、インターネットで不動産会社を検索してから、現地で待ち合わして物件の内覧をすることが多いです。
よって、会社のホームページがオシャレだったり、得意とする分野など分かりやすく掲載されていたりする会社は、営業に力を入れていると判断できます。
また、ホームページを見ることで、会社の実績も確認できます。
会社のホームページを見て、見極めましょう。
担当者との相性を確認する
担当者の接し方を見て、依頼する会社を選ぶのも重要です。
売却活動は3ヵ月〜6ヵ月くらいかかることが多いので、相性が悪いとスムーズに売り出せません。
担当者の話し方やマナーなども悪いと、買い手に悪い印象を与えてしまいます。
したがって、担当者を選ぶ際には下記の項目をチェックします。
- 納得できる根拠のある話し方ができているか
- 分からないことなど、すぐに対応してくれるか
- 会社の利益を1番に考えた取引ではないか
担当者が悪いと、その不動産会社も信頼できないと言えます。
できれば実際に会社に足を運んで、担当者や社風が自分に合うかどうか確かめてから選ぶようにしましょう。
一括査定サイトを使って選ぶ
不動産会社を選ぶ時は、一括査定サイトを使うと効率が良いです。
一括査定サイトは、一斉に全国にある複数の不動産会社に無料で査定を申し込めます。
大手だけでなく中小企業も同時に申し込めるので、自分で探し回らなくても良いのです。
複数の不動産会社から査定額を出してもらうと、相場がだいたい把握できます。
会社によっては、査定額に数百万円以上の差が出ることもあります。
一括査定サイトは、30サイト以上あると言われているので、どこの会社が良いか査定サイトを利用して、比べてみると良いでしょう。
時間に余裕があるなら、より多くの会社に査定を申し込んだ方が、条件の良い不動産会社を見つけられるというもの。
しかし、ここで気をつけておかなくてはいけないポイントがあります。
それは、査定額が妙に高過ぎる不動産会社は危険ということです。
査定額を間に受けて、そのままの価格で売り出してしまうと、売れ残る可能性があり、結果的に値下げをする羽目になるため、思っていた価格で売れないのです。
物件を売ったことがある3人に1人は、売却に失敗したと感じています。
売却を失敗しないためには1社だけでなく、複数の会社から査定を出してもらい、その中から、根拠がある査定額なのか納得のいく会社を選ぶようにしてください。
売却が長引きそうなら別の会社にする
不動産会社との契約期間は、3ヵ月が一般的で売り手が希望しない限り、契約が更新されることはないです。
契約期間中に何か不服な点があるなら、他の不動産会社に変えることもできます。
しかし、媒介契約の種類によって、契約期間中にキャンセルしてしまうと、ペナルティ代を請求されてしまうこともあるので、契約期間が終了してから別の会社に変えるようにしてください。
媒介契約の種類は下記の3つです。
種 類 | 契約数 | 売却活動の報告 | レインズの登録 | 契約期間 |
一般媒介契約 | 複数 | 義務はなし | 義務はなし | 無期限 |
専任媒介契約 | 1社のみ | 2週間に1回以上 | 契約後7日以内 | 3ヶ月 |
専属専任媒介契約 | 1社のみ | 1週間に1回以上 | 契約後5日以内 | 3ヶ月 |
大手不動産会社に向いている物件
会社の選び方は分かりましたが、所有している物件によっても依頼する会社は変わってくるので、自分の物件をしっかりと把握してから、会社選びをしましょう。
大手に依頼した方が良い物件の特徴を紹介していきます。
都市部の物件
都市部など人が集まっている地域や、再開発されているエリアの物件は大手が向いています。
最新の設備で便利だったり、駅から近くて立地が良かったりと人気がある物件は、大手にたくさん宣伝してもらうことで、買い手が集まりやすく、高額な価格で売れる可能性があります。
全国に店舗を構えている大手は、多くの顧客情報を抱えているので、売却しやすいです。
新興住宅地にある物件
都市部から少し離れたエリアで、開発が進んでいるため新しくキレイな住宅が多いです。
新興住宅地は、30代〜40代から人気があり、地元の人より遠方から移住する人が多いため、物件を購入する際には大手に依頼することがほとんどです。
新興住宅地に物件を持っていたら、大手に依頼すると良いでしょう。
自宅から離れている物件
全国に店舗を構えている大手なら、自宅から離れている物件も向いています。
例えば、東京に住んでいて福岡にある実家を売却したい場合など、福岡に店舗があればそのエリアに詳しいので安心して依頼できます。
投資用の物件
投資用の物件は、賃貸で貸し出して利益をあげるための物件ですが、投資用の物件を買えるのは銀行から信用がある買い手に限られます。
大手は、優良な顧客をたくさん抱えているので、物件を売却しやすいです。
中小企業だと投資用の物件を取り扱っていない所も多いため、投資物件に特化している不動産会社に依頼すると良いでしょう。
複雑な手続きが必要な物件
通常の売却より複雑な手続きになる物件は、大手に頼んだ方が良いです。
例えば、買い替えをする時や、権利問題がある物件、地盤が緩い土地など、複雑な不動産の場合は、大手に相談するとスムーズです。
まとめ
売買仲介実績ランキングの上位10社を紹介しましたが、会社ごとに特徴があるので、自分の求めるサービスを提供してくれる会社か見極めておきましょう。
大手は知名度があり、サポートも充実しているので、大手に絞ってしまう人も多いですが、自分の物件がどこの地域にあるのか、担当者との相性は合うか、など確認してから不動産会社を選ぶようにしましょう。
対応していないエリアは、そもそも大手を利用できません。
大手によってはサービス内容も異なるので、比較するためには一括査定サイトを利用し、会社のホームページを見ておくと良いです。
査定額を複数の会社から出してもらうのは重要なので、大手に依頼したい時は一括査定から申し込みをし、自分にとって相性の合う会社に出会えるように、たくさん比較しておきましょう。
わかりました!