不動産一括査定サイトは、売却予定の不動産に相場を調べられる便利なツールです。
もし不動産の売却を検討しているのであれば、一体どれくらいの価格で売れるのだろうか?と気になるのは当たり前だと思います。
現在は不動産一括サイトを利用することで簡単に売却価格相場を把握できます。
しかし実際にネットで不動産を査定しようと思っても、種類が多すぎてどの不動産一括査定サイトを信用すればよいか迷う方も少なくありません。
ここでは2021年の最新不動産一括査定サイト主要6社を比較し、どんなサイトが利用しやすいか検証していきます。
ネットで不動産の査定ができるんですね
はい。でも、不動産査定サイトって一括査定サイトだけではないんですよ。他にどんな種類のサイトがあるのか、どうして一括査定サイトがおすすめなのか説明しますね。自分の望む売却ができるようにしっかり知っておきましょう
目次
不動産査定サイトの種類をチェックしよう
不動産査定サイトには3種類あります。
- 不動産会社自身の査定サイト
- AI査定サイト
- 一括査定サイト
各サイトの特徴についてチェックしておきましょう。
不動産会社自身の査定サイトは、自社が持っている情報を元に査定をしてくれます。
地域性を反映した精度の高い査定情報が得られる反面、全国に店舗を持っている会社でなければ自社が管轄している限られた地域の情報しか手に入れられないです。
当然、不動産会社自身の査定サイトでは、他の不動産会社が持っている情報に基づいた査定はできません。
AI査定サイトは、個人情報などを登録しないで匿名で査定ができるツールです。
興味本位で査定額を調べるのには向いていますが、相場を計算する制度が高くないため、正確な査定額を知ることができない難点があります。
一括査定サイトは、一度に複数の不動産会社へ査定を依頼できます。
自分が売りたい不動産情報と個人情報を一回入力するだけで、複数の不動産会社が査定をしてくれる仕組みです。
不動産会社自身の査定サイトは一社だけの査定しかできませんが、一括査定サイトは複数の会社の査定を知ることができます。
複数の会社から精度の高い査定情報を得られるツールです。
不動産一括査定サイトをおすすめする理由
上記で説明した不動産査定サイトの中で、一括査定サイトがおすすめな理由は3つあります。
- 効率が良い
- 優良不動産会社に出会える
- 適正価格が分かる
一つ目の理由は効率が良いことです。
不動産一括査定サイトを使うなら、一度の入力作業でたくさんの不動産会社へ査定を依頼できます。
本来なら自分で1社ずつ不動産会社自身のサイトを調べて入力作業をしていかなければなりません。
もしくは、不動産会社へ電話をしたり店舗へ出向いたりして査定を依頼する必要があります。
一括査定サイトが無ければ、毎回同じ物件の情報を各社のサイトへ入力するか、担当者へ説明するかしなければなりません。
仮に1社に査定依頼をするために30分の時間がかかるとしましょう。
6社からの見積もりを比較しようとしたら3時間必要になります。
しかし、不動産一括サイトを利用すると入力時間は5分程度で、一気に6社へ査定依頼をすることができてしまうのです。
不動産一括査定サイトは時間と労力を大幅に節約できるツールです。
優良不動産会社に出会えることも、不動産一括査定サイトをおすすめする理由です。
不動産を高く売るためには、不動産売買を専門にしている不動産会社を見つけなければなりません。
賃貸や不動産管理ではなく、売買を専門にしている不動産会社でないと高値を付けてくれないからです。
しかも、不動産売買専門の会社であっても、戸建ての売買が得意な業者やマンションの売買が得意な業者があります。
都心か郊外のどちらかのエリアを得意にしている業者もあり、自分が得意な分野であれば高額査定をしてくれます。
自分が売却予定の不動産を得意にする売買専門業者を、自分1人だけで見つけるのは簡単なことではありません。
そこで役立つのが不動産一括サイトです。
不動産一括サイトには売買に力を入れている不動産会社が登録されています。
売買実績が豊富にあり、尚且つ顧客からの評判の良い会社が厳選されて登録されているのです。
不動産会社に詳しくない人でも一括サイトを利用することで優良不動産会社と出会うことができます。
適正価格が分かることも不動産一括サイトをおすすめする別の理由です。
実は不動産の査定価格は会社によって大きく違ってきます。
相場が1300万円の物件が、会社によっては1400万円ということがありますし、1500万円ということもあるのです。
1社だけにしか見積もりを依頼していなければ1300万円の査定しか知ることができませんが、複数の査定を比較するなら数百万円高い査定を知ることができます。
また一括査定によって売却する不動産の適正価格を把握していけます。
上記の例の適正価格は、相場1300万円から高額査定の1500万円です。
適正価格を把握することで1300万円以下は安すぎ、1500万円以上は高すぎると判断できます。
もちろん各社の査定額に差がでることには理由がありますし、手数料などの費用の計算の仕方も変わってきます。
しかし、見積書を比較していくと、自分の不動産に対する現時点での適正価格を確認できます。
不動産を売却したいときには、いつまでに売ってしまいたいというスケジュールがあるものです。
限られた期間の中で少しでも高く売るためには、自分の不動産の適正価格を知ることがとても重要になります。
適正価格を把握しているか?していないか?で、どんな違いが出るか下記の表からご覧ください。
把握している価格 | 売却の結果 | お得度 |
---|---|---|
適正価格より安い | 本当であればもっと高く売れたのに、数百万円安い価格で契約 | 損 |
適正価格より高い | 家がずっと売れない スケジュール内で売るため、大幅値下げをしないといけない | 損 |
適正価格 | スケジュール内にて一番高値で売れる | 得 |
不動産を限られた期間内に高値で売るために、不動産一括サイトはとても役立ちます。
不動産一括サイトを活用すればお得に売却ができるんですね
その通りです
でも、どのサイトを使ったら良いのか分かりません
では2021年最新版のおすすめ不動産一括サイトを紹介していきますよ
2021年最新不動産一括査定サイトの主要6社を徹底比較
2021年最新版の不動産一括査定サイト主要6社を徹底比較していきます。
今回比較するのは下記の6サイトです。
- すまいValue
- HOME4U
- イエウール
- リガイド
- マンションナビ
- 不動産買取ドットコム
6社のサイトの特徴やメリットを見ていきましょう。
すまいValue
最初に紹介するのは、すまいValueです。
すまいValueの特徴は、主要な全ての大手不動産会社から査定を受けられることです。
特に下記の大手不動産会社と提携しているのが大きな特徴です。
- 三井不動産リアリティグループ
- 住友不動産販売
- 東急リバブル
- 野村不動産グループ
他の主要な不動産一括サイトは上記の会社と提携していないため、すまいValueでしか一括査定を申し込めません。
国内の不動産流通の大部分を占める大手業者の査定を依頼できるのは大きなメリットです。
すまいValueの情報を表にまとめました。
検索エリア | 全国 |
---|---|
提携不動産業者数 | 6社 |
同時依頼可能数 | 6社 |
机上査定の有無 | 有り |
要望欄の有無 | 有り |
提携不動産業者数がたった6社だけと思われるかもしれません。
しかし、先に説明したとおり提携している6社は不動産業界の中でも超大手です。
三井不動産リアリティグループは1年間に4万件以上の不動産仲介をしていますし、住友不動産販売は3万7千件以上です。
東急リバブルは2万5千件なので、これら3社だけで10万件以上の仲介実績があることになります。
10万件の仲介実績とは、仲介件数ランキング上位にある全ての業者の年間仲介件数を足しても届かない数字です。
つまり、すまいValueが提携している大手の情報があれば国内の不動産情報の大部分を網羅できるということです。
対応している物件は戸建てやマンション、土地です。
さらに個人物件に加えて投資物件にも対応しています。
住居を売却したい人や小規模の売却物件を持っている投資家におすすめなサイトです。
HOME4U
HOME4Uはマンションや戸建てを売却する人におすすめの不動産一括サイトです。
2001年から運営されている老舗の不動産一括サイトとなっています。
NTTグループの株式会社NTTデータスマートソーシングが運営しており、セキュリティと信頼性の高さが特徴のサイトです。
入力する個人情報や不動産情報が厳重に管理されている安心感があります。
累計売却査定数が2021年現在で40万件を超える日本最大級のサイトです。
HOME4Uの情報をまとめてみましょう。
検索エリア | 全国 |
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提携不動産業者数 | 1300社 |
同時依頼可能数 | 6社 |
机上査定の有無 | 有り |
要望欄の有無 | 有り |
提携している業者の数が1300社と多いですが、評判の良い会社だけを厳選して登録しています。
HOME4Uと提携するには厳しい審査があり、審査を通過した業者だけが登録できるのです。
フリーダイヤルの相談窓口が用意されていて、HOME4Uが初めての人でも利用しやすくなっています。
売却に関する心配事や困ったことについて気軽に相談できます。
査定を依頼したいと思っても、サイトの入力の仕方が分からない人もいることでしょう。
年配の方や手を自由に動かせない方は、キーボードによる入力作業が必要な一括査定サイトを使いにくく感じるものです。
HOME4Uは入力を難しく感じる利用者のために入力代行サービスを無料で提供しています。
利用者の代わりに不動産情報や個人情報を入力して査定依頼をしてくれるサービスです。
HOME4Uは信頼性が高く、初心者に優しい一括サイトです。
イエウール
イエウールはWEBに強い株式会社Speeが運営する不動産一括査定サイトです。
WEBマーケティングやインターネットメディアで実績のある会社が運営しているサイトらしく、初めてでも使いやすい作りになっています。
不動産売却をする人が自分に必要な情報を検索しやすいようにサイトをデザインしています。
マンションや戸建て、そして土地など売りたい物件別の検索ができますし、不動産会社や地方別に検索することも可能です。
地域ごとに不動産業者を指定して査定依頼ができる機能は便利です。
入力欄もシンプルなため、最短60秒で不動産の一括査定をすることができます。
初めてでも欲しい情報を簡単に手に入れられる使い勝手の良いサイトです。
イエウールの詳細情報を確認していきます。
検索エリア | 全国 |
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提携不動産業者数 | 1600社 |
同時依頼可能数 | 6社 |
机上査定の有無 | 有り |
要望欄の有無 | 有り |
全国の1600社の不動産業者と提携しています。
特にイエウールは、地方や地域密着の不動産会社と提携しているのが特徴です。
大手不動産業者が網羅しきれない地方の不動産査定を調べるのが得意なサイトです。
郊外の不動産売却を考えている人におすすめです。
イエウールは登録業者へのクレームに真摯に対応してくれます。
登録業者が強引な営業活動をしてイエウールにクレームが入ると、問題の業者は登録解除されてしまいます。
つまりイエウールと提携している業者は紳士的な営業をする評判の良い業者だということです。
リガイド
リガイドは2006年から運営されていて不動産一括サイトの中では比較的歴史のあるサイトです。
査定が依頼できる物件は住居だけではなく、事務所や店舗ビルも含まれています。
マンション一棟まるごと売りたいときにも査定を依頼することができます。
個人だけではなくてプロの不動産投資家も利用できる点がリガイドの特徴です。
リガイドの基本情報を表からご覧ください。
検索エリア | 全国 |
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提携不動産業者数 | 700社 |
同時依頼可能数 | 10社 |
机上査定の有無 | 有り |
要望欄の有無 | 有り |
リガイドの提携不動産業者数は他サイトと比べて多い訳ではありませんが、それだけ良い業者を厳選して登録しているということでしょう。
14年間のサイト運営の間に、評判の良い実績のある会社だけを選んできたと思われます。
リガイドの運営会社自身、自分たちは独自の審査をして登録会社を判断していると言っているだけあり、他サイトには含まれていない知る人ぞ知る実績のある中規模不動産業者が多く登録されています。
同時依頼可能数が10社あるのは他の一括査定サイトと違うところです。
一回にできるだけ多くの会社の見積もりが欲しいときには便利です。
リガイドがおすすめなのは、一度に多くの不動産会社の査定を比較したい人や投資経験が豊富な人です。
見積書の比較や営業マンの対応が苦にならない人には使い勝手の良いサイトとなっています。
マンションナビ
マンションナビはその名の通り、マンションを売却したい人向けの不動産一括査定サイトです。
このサイトの特徴はマンションを売るために必要な様々な査定情報を検索できることです。
一般的な不動産一括サイトは仲介売却の価格を査定してもらえます。
マンションナビは仲介売却の価格だけではなく、買取や賃料の査定もすることができます。
買取とは不動産業者が物件を買い上げる売却方法で、仲介売却よりも価格が2割ほど減りますがすぐに売れるメリットがあります。
仲介売却の査定価格は、買い主が同意すれば売れるであろう予想価格です。
買い取り価格は不動産業者がその場で買い取るため、最終価格の提示となります。
確実な売却価格が知りたい人におすすめのサイトです。
マンションナビの詳細情報を紹介します。
検索エリア | 全国 |
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提携不動産業者数 | 2500社 |
同時依頼可能数 | 9社 |
机上査定の有無 | 有り |
要望欄の有無 | 有り |
提携不動産業者数が2500社と多く感じますが、店舗の数も含めているので数が大きくなっています。
実際の提携企業の数は900社前後です。
同時依頼可能数は、売却査定6社と賃貸査定3社の合計9社です。
最初に説明したようにマンションナビは買い取り価格を調べられますが、加えて賃料査定もできます。
マンションを売らずに賃貸にした場合、いくらで賃貸できるのかを調べることができるのです。
築年数が古いマンションは売却価格が高くはなりませんが、賃貸で貸すなら安定した利益を生み出すことができます。
さらに、賃貸をした状態で売却するなら不動産投資家へ高値で売れることもあります。
マンションをどのような仕方で売るか検討している人に使い勝手の良いサイトです。
不動産買取ドットコム
最後に比較するのは不動産買取ドットコムです。
不動産を業者に買い取りしてもらった場合の価格が調べられるサイトです。
仲介売却に比べて不動産買取は成約と不動産の現金化が早くできます。
できるだけ早く物件を売りたい人や、半年以上買い主が見つけられない人におすすめなサイトです。
不動産買取ドットコムの情報を見てみましょう。
検索エリア | 全国 |
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提携不動産業者数 | 100社 |
同時依頼可能数 | 9社 |
机上査定の有無 | 無し |
要望欄の有無 | 有り |
全国100社の買取業者が登録をしています。
買取を一括査定できるサイトは少ないので、仲介より買取サービスを利用したい人におすすめです。
不動産一括査定サイトで申し込める査定の種類
不動産一括サイトで申し込める査定は2種類あります。
- 机上査定
- 訪問査定
机上査定は、サイトに入力した不動産情報を元に行う簡易的な査定です。
戸建てなら不動産情報に基づいて、ある程度正確な査定額を知ることができます。
査定時に参考にされるのは法務局の公図や登記簿謄本のため、不動産の特性を反映させた査定額となります。
机上査定をするだけなら営業マンとのやりとりが必要ありません。
不動産会社の営業マンが家を訪問するための日程調査や、営業マンの対応がないので気軽に査定を申し込めます。
机上査定である程度の売却価格を知って家を売るかどうか決める人もいます。
しかし、机上査定で提示されるのはあくまでも参考価格です。
正確な査定は物件を見なければすることはできません。
特に戸建てより査定が難しいマンションの場合、机上査定の数値は精度が悪くなります。
そこで必要になるのが訪問査定です。
訪問査定では営業マンが物件を見ながら精度の高い査定をしてくれます。
不動産業者の担当者が家に来てくれますから、訪問査定を利用して売却の相談やアドバイスを受けることも可能です。
一括査定サイトを利用することで複数の会社の営業マンと知り合えます。
各社の査定を比較できるだけではなく、売却方法やリフォームが必要かどうかについて意見を聞くこともできます。
何人かの営業マンと話すことで、気の合う人や誠実そうな担当者を見つけられます。
初めて不動産一括サイトを使うので、使い方を教えてください
不動産一括サイトを利用する流れについて解説しましょう
不動産一括査定サイトを利用する流れ
不動産一括サイトを利用する流れは下記の手順になります。
- 不動産情報を入力
- 個人情報を入力
- 依頼する不動産業者を選択
- 各業者からの連絡を待つ
1つめの手順で不動産情報を入力する際には、主に4つの情報が必要です。
- 住所
- 面積
- 築年数
- 間取り
面積の項目では、土地と建物面積の情報が必要です。
入力情報が正しくないと精度の高い査定ができないので注意してください。
登記簿謄本を参考にしながら入力すると間違いがありません。
2つめの手順で入力する個人情報は、不動産会社が依頼者へ連絡するためのものです。
必要事項を入力し終わった後、サイトが入力された物件の条件に当てはまる不動産会社を複数表示してくれます。
3つめの手順として表示された中から査定を依頼したい会社を選んでください。
あまり多すぎても対応が大変ですし、見積書の比較も面倒になるので2社か3社くらいを選ぶと良いです。
最後の手順は、各不動産会社の担当者から連絡を待つだけです。
不動産一括サイトの賢い選び方を紹介
数ある不動産一括サイトの中から利用するサイトを賢く選ぶにはどうしたら良いでしょうか。
選ぶときに考えておくべきポイントを紹介します。
サポート体制が充実しているか
サポート体制が充実しているかどうか確認してください。
初めて不動産一括サイトを使うときには何かと分からないことや不安なことがあるものです。
電話で相談できる窓口があると安心です。
対応している不動産タイプが豊富
対応している不動産タイプが豊富な方が査定価格は正確になります。
例えばマンションを売りたい場合、精度の高い査定額を計算するには、住居用の分譲マンションか投資用の一棟マンションかを知らなければなりません。
しかし、サイトでマンションしか選べないのであれば、正確な価格を算出することが不可能です。
戸建てやマンション、さらに土地などの大まかな不動産タイプだけではなく、細かく不動産の種類まで選べるサイトかどうかをチェックしてください。
農地や店舗、そして倉庫などの査定にも対応しているサイトは、プロの投資家の依頼にも応えられる情報量がある証拠です。
大手の不動産会社と提携しているか
大手の不動産会社と提携しているかも重要なポイントです。
記事の最初の方で説明していますが、大手不動産会社が全国の大部分の仲介を行っています。
大手不動産会社が登録されていなければ売却価格の相場を知ることができません。
また、大手不動産会社は、信頼できる不動産一括査定サイトとしか提携しません。
実績や知名度の低いサイトには自社が持つ情報を提供しないのです。
大手不動産会社と提携しているサイトは、それだけ信頼できるサイトだと言えます。
不動産一括査定サイトと査定アプリのどちらを使うべき?
スマートフォンの普及と共に、簡単に不動産査定ができるアプリが登場しています。
査定アプリと不動産一括サイトのどちらを使うべきなのでしょうか。
不動産査定アプリとは
不動産査定アプリとは、スマホで査定依頼ができるアプリです。
簡単な操作で不動産の相場を調べられるのが特徴ですが、表示される相場はあくまで概算です。
ただしスマホのGPS機能を使って、今いる場所の簡易相場をすぐに調べられるメリットがあります。
精度の高い査定を依頼するにはアプリから訪問査定を依頼しなければなりません。
不動産査定アプリには訪問査定申込機能が必ず付いています。
不動産一括査定サイトが優れている点
真剣に不動産売却を検討しているなら、不動産一括査定サイトがおすすめです。
すぐに不動産の適正価格を知ることができるからです。
不動産査定アプリは利用中に特定の不動産一括査定サイトへ誘導されます。
中には評判の良くないサイトへ誘導するアプリもあるので注意が必要です。
安心して正確な査定額を知りたいのであれば、最初から評判の良い不動産一括サイトで調べた方が良いです。
不動産一括サイトを利用する際の注意点と対策
不動産一括サイトを上手に利用するために以下の注意点を覚えておいてください。
- 営業電話が来る
- 根拠のない高額査定
- 査定価格は変化する
- 査定額は売却価格ではない
- 物件情報を正確に入力する
- 地方の物件は査定されないことがある
各注意点の内容と対策について解説していきます。
不動産一括サイトを利用した後、査定を依頼した複数の会社から一斉に営業電話が来ます。
営業電話の内容は訪問査定をするための日程の調整です。
どうしても営業電話が来るのが嫌なときは、査定依頼をするときに要望欄や備考欄へメール連絡のみ希望と書いておきましょう。
根拠のない高額査定を提示されることがあります。
相場よりも異様に高い金額を提示されるときは注意してください。
競合他社ではなく、自社と契約をしてもらうためにあえて高い金額を提示していると考えられます。
契約をしてから色々な理由を付け、後から金額を下げていく悪質な営業手法です。
だまされて嫌な思いをしないために、高額査定を出した業者には査定の根拠を聞いてください。
本気で高い金額を出している会社は、必ず納得できる査定根拠を丁寧に説明してくれます。
三つ目の注意点として査定価格は変化するということです。
不動産には定価がなく、時価という考え方が強いです。
市場の需要や不動産周辺の環境によって常に査定価格は変化していきます。
過去に査定をしてもらった価格より低い価格が出ても驚かないようにしてください。
不動産価格は徐々に下落しているため、売却を検討しているなら早めに売ったほうがお得です。
査定価格は最終的な売却価格ではありません。
仲介売却の場合、最終的な売却価格は売れるタイミングや買い主によって変わってきます。
不動産を売りに出してもすぐに売れないなら予定の売却価格より値下げして買い主を探しますし、買い主が見つかっても値下げ交渉をされたら当初の売却価格より下げて契約をすることもあります。
できるだけ価格を下げずに予定の売却価格で売るには、自分が売りたい物件のタイプや地域が得意な業者を見つけることです。
高額で売ってくれる業者を見つけるのに不動産一括サイトが役立ちます。
少し前にも説明しましたが物件情報を正確に入力してください。
登記簿謄本を参照しながら入力していくと間違えません。
法務局から登記簿謄本を取得するのが面倒なときには、オンラインで登記データを参照できる登記情報提供サービスを利用しましょう。
不動産一括サイトによっては地方の物件は査定されないことがあります。
サイトの対象エリアが都市部だけだと田舎の物件が査定対象外になるのです。
対象エリアが全国と書かれていても、サイトによっては田舎の地域が対象外になっていることがあります。
地方の物件を査定したい場合、地方の不動産業者と提携しているサイトを使ってください。
不動産一括査定サイトで物件を高く売るコツ
最後に不動産一括サイトで物件を高く売るコツを簡単に紹介します。
- 相場価格を把握する
- 訪問査定のチェック箇所を把握する
不動産一括サイトを使う前に売却価格の相場を知っておくなら、各会社が提示する価格が適正かどうか判断できます。
相場を調べるのに全国の成約データが参照できるレインズ・マーケット・インフォメーションや、地域ごとの取引情報が調べられる土地総合情報システムを使ってください。
訪問査定時に担当者がどこをチェックするか場所を把握しておきましょう。
訪問査定の際、担当者は間取りや日当たり、そして水回りなどを確認します。
査定価格を上げるために間取りや日当たりを改善することはできませんが、水回りは修繕しておけるかもしれません。
水漏れや排水詰まりなどは前もって直しておくことで無駄なマイナス査定を防げます。
ちょっとした準備をしておくと不動産一括サイトで物件が高く売れるんですね
不動産は少し価格が上がるだけでも数万円の差が出ますから、ここで説明したコツをぜひ実践してみてください
まとめ
2021年版の最新不動産一括査定サイト主要6社を比較すると各社特徴が違っていることに気がつきます。
すまいValueは、とりあえず超大手不動産企業の査定が知りたいときに役立ちますし、HOME4Uは利用者のサポートが手厚い特徴があります。
イエウールの特徴は、地方の地元不動産業者と提携していることです。
リガイドは事務所や店舗などの査定額が知りたいときに便利ですし、マンションナビは分譲用や投資用マンションの査定額が知りたいときに活用できます。
仲介売却ではなく買取による売却を検討しているときには、不動産買取ドットコムを利用すると良いでしょう。
今回紹介した6社の不動産一括サイトの中から、自分の事情にあったサービスを選んで使ってみてください。